【導入事例】CRICKET WEB株式会社様
CRICKET WEB様 導入事例
― 直営店舗×EC比率7割のアパレル企業が、CV.NETで在庫・原価管理を再構築した理由 ―
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はじめに
2020年代に入り、アパレル市場は EC 主体の構造へ大きく変化した。
バッグ・雑貨を扱う CRICKET WEB 様も例外ではなく、
直営店と EC を組み合わせた事業運営に取り組んできた。
一方で、同社が長年大切にしてきたのは、
「自社で材料を仕入れ、国内工場で加工し、オリジナル製品をつくる」という独自のものづくり。
その結果、
材料→加工→製品原価の管理が複雑化し、
従来の自社開発システムでは限界を迎えていた。
今回、システム刷新のパートナーに選ばれたのが 株式会社ディー・ティー・ピー(DTP)。
本記事では、導入の背景、課題、選定理由、導入プロセス、導入後の効果、そして「DTPをおすすめする理由」を、
CRICKET WEB 月成様と DTP 大貫(営業)によるインタビュー形式でまとめた。
1. 企業紹介|CRICKET WEBとは
CRICKET WEB様は、メンズネクタイ・レディースバッグ・雑貨を中心に展開するアパレル企業。
長年続くものづくりのノウハウを活かし、
「生地・革の仕入れ → 国内工場での加工 → 製品化」まで一貫して行う体制を持つ。
現在は 直営店3店舗 を運営しつつ、
売上の約 7割がEC比率 という“EC主導型”のビジネスモデルを確立。
本社の発注・仕入・在庫管理担当は3〜4名、倉庫との連携では10名以上がシステムを利用しており、
日々のオペレーションを CV.NET が支えている。
2. 導入前の課題|自社開発システムの限界
CRICKET WEB様が長年使用していたのは、当時の店舗数(5〜10店舗)向けに作られた自社開発システム。
直営店を増やす中で、下記のような課題が浮き彫りになっていった。
① 在庫が“翌日”まで分からない。売り逃しが発生
店舗の売上データは 閉店後の深夜に本部へ送られる方式。
そのため、本部でも店舗でも「今どこに何があるのか」が即時に把握できなかった。
月成様(当時の状況)
「お客様に“別の色ありますか?”って聞かれた時に、
その場で分からないのはやっぱり辛かったですね。
本部に聞いても“明日にならないと数字が出ない”状態で…。」
② 店舗間移動の指示が遅れ、問い合わせもパンク
店舗数が増えるほど、本部には問い合わせが殺到。
しかし即時回答ができないため、オペレーションが混乱。
月成様
「店舗が増えると、本部への問い合わせもどんどん増えるんですよね。
でも当時の仕組みだと、すぐ答えられないことが多くて…。」
③ 材料→加工→製品の特殊な原価管理ができない
“生地を仕入れ、工場へ支給し、手間賃で製造”という独自の流れを持つ同社。
自社システムでは、
-
生地(材料費)
-
工場への加工賃
-
製品としての原価
を一つの「製品原価」に統合する仕組みがなかったため、
棚卸・原価算定・損益管理に多大な工数が生じていた。
④ 店舗拡大とサーバー保守の限界
自社サーバーの買い替えや保守費用が増大。
クラウド化されていないため、運用リスクも大きかった。
3. 採用の決め手|CV.NETを選んだ理由
決め手:材料→加工→製品原価の“特殊フロー”に向き合ってくれた
大貫
「数あるシステムの中で、最終的にCV.NETに決めていただいた理由はどこにあったのでしょうか?」
月成様
「営業さんが何度も説明に来てくれて、
開発の方とも一緒に“できるところ/難しいところ”を丁寧に詰めてくれたんですよね。」
大貫
「材料から加工、製品への振り替えは、他社さんにも相談されていたと伺いました。」
月成様
「そう。他社さんは “難しい” “高額になる” という反応が多かったんです。
その中で御社は“じゃあ作りましょう”と言ってくれた。
そこが大きかったですね。」
コストが“現実的”だった
そしてこうした開発姿勢だけでなく、費用面でも高い評価をいただきました。
月成様
「カスタマイズ費用が1,000万円近くかかりましたけど、
他社の提示額を見ていると、御社の金額は現実的でした。
決して安い買い物ではなかったですが、納得感が強かったです。」
4. 導入プロセス|半年の並行稼働と緻密なデータ移行
導入期間は 約6カ月。
前システムと CV.NET を並行稼働しながら、運用を徐々に移行した。
■ 並行稼働
月成様
「並行稼働の時期は大変でしたね。
でも同じ画面で両方の数字を追えるので安心でした。
“どこで数字がズレているのか”が見えやすかったのは助かりました。」
■ データ移行
材料の在庫、製品の在庫、未加工のもの、加工済みのもの…。
多種多様なデータの整合性を取りながら移行を実施。
月成様
「データ移行は本当に細かい作業でした。
ただ、事前の打ち合わせで“どう移すか”の整理を一緒にしてくれたので、
大きなトラブルなく進みました。」
5. 導入後の効果|“翌日しか出なかった数字”がリアルタイムに
① 店舗・本部・倉庫が“リアルタイムでつながった”
即時確認が可能となり、
売り逃しが大幅に減少。
月成様
「お客様に“他の色あります?”と聞かれても、
すぐに“どこの店舗にあります”と答えられるようになりました。
これは本当に大きな変化でしたね。」
本部の問い合わせ対応もスムーズになり、
全体のタイムロスが減少。
② 材料→加工→製品の原価管理が“システム化”
CV.NET上で、
-
材料の在庫が減る
-
加工賃が製品原価へ振り替わる
-
最終製品として入庫される
という一連の流れが自動化。
月成様
「前は全部“人間の頭とExcel”だったのが、システム上でつながりました。
これは本当に革命でした。」
③ 月次処理のスピードが向上
月初の数値確認を1〜2日以内に完了できるようになり、
経営会議へのレポート作成も安定。
6. DTPをおすすめする理由
大貫
「最後に、DTPを“どんな企業におすすめできるか”お聞きしてもよろしいですか?」
月成様
「そうですね…
ざっくり言うと、“任せても大丈夫だな”と思える会社ですよ。」
大貫
「そう言っていただけるのは本当にうれしいです。
もう少し具体的に言うと…?」
月成様
「まず、現場の話をちゃんと聞いてくれる会社です。
形式だけじゃなくて、“どう動いているか”まで理解しようとしてくれる。」
大貫
「ありがとうございます。意図は必ず理解するよう心がけています。」
月成様
「それから、“できること/できないこと”を正直に言ってくれる。
ここは信頼できるポイントでしたね。」
大貫
「営業冥利につきます…。他にはありますか?」
月成様
「特殊な業務でも、逃げずに一緒に考えてくれるところ。
うちの材料管理みたいに変わった業務でも、“じゃあどうしましょうか”って向き合ってくれた。」
大貫
「導入後のサポートについてはどうでしたか?」
月成様
「導入後の細かい困りごとにも寄り添ってくれますよね。
月次で数字が“あれ?”と思った時も、一緒に掘ってくれる。
あれは本当に助かっています。」
大貫
「本当にありがとうございます…!」
月成様
「派手さはないけど、現場にとっての“ちょうどいい落としどころ”を出してくれる会社。
システムって大げさに作り込むと現場が疲れちゃうんですよね。
DTPさんはそこを分かってる。」
大貫
「大事にしている部分を言語化していただけて嬉しいです。」
月成様
「まとめると、
“ちゃんと寄り添って、無理なく現場にフィットさせてくれる会社”
って感じですね。」
大貫
「本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。」
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