200円から始まったディー・ティー・ピー設立秘話

"こんにちは。今回は5月22日のの社長講話を紹介します。" 代表取締役 岡留 嘉伸
会社設立の経緯
引き続き、ちょうど私がこの会社を設立した当時の話をいたします。私はとある会社で、システムの営業部に所属していましたが、そこを退社することになりまして、何かやらないといけなくなりました。株式投資とバブルの崩壊
実は大学生の頃から株式の投資をしていて、ボーナスですとか、少し貯めたお金での投資をして、その当時1度売却をしました。辞めるということで、それを会社の資本金にしようと思っていたので売却したら、それが1700万以上の金額になっていました。その時にその資金を、そのまま眠っていてもったいないので、株式にもう一度投資をするのですが、そうこうしている間に、実は日本経済が坂を転がるように落ちていきました。それは後から名付けられた名前ですが、「バブルの崩壊」ということでした。200円からのスタート
私が持っている株式は、毎日毎日値段が下がっていって、もう底もないくらい、どんどん下がっていきました。そういう中で、どこかで何か決断をしないといけないので、あの株式は売却でするということで証券会社に電話をして、処分するという風に電話したら、「ほぼ0です、マイナスはなかったのでよかったですね」という電話でした。そのちょうどお昼前に電話があって、ポケットの中に手を入れたら100円玉が2個ありました。この200円でこのスーパーマーケットまで行ってお昼のパンと牛乳を買うか、それとも改めて就職をするか、それともその200円で何か始めるかっていう3つを考えて、私が選んだのはパンと牛乳ではなくて、就職をするでもなく、その200円で何かを始めるということを決意しました。それが、今のディー・ティー・ピーの始まりです。最初の営業活動
当然名刺もないですし、知り合いもいないし、帝国データバンクの資料もないし、信頼もないし、売るものもありません。でも、200円でやるディー・ティー・ピーがそこから始まります。でも、200円でやるということを決めた以上は、それは絶対やっていくのだと信念を持って、毎日、飯田橋から江戸川橋まで歩きました。そして、そのビルの最上階まで上って、上から順番にドアをノックして、「何か私にできる仕事はないでしょうか。何かお困りのことはないでしょうか。」何か社内でできない仕事があれば、なんでもいいですから、おっしゃってください。私がお手伝いいたしますから。」と毎日最上階から1階までビルを1日に何十棟かこうやって声をかけて訪問をしたのが始まりです。初めての仕事
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日の1週間の間に、十何棟か歩いて行きます。また、2週目も同じように、最上階から1階まで訪問します。当然、何もないです。どこの馬の骨かわかんない。信用の置けない人がいても、「仕事をやってください」とは言わないです。2度目が過ぎて、3度目に回り始めた時に、社員の「みんなの住所録を作りたいんだけど、こういう住所録っていうのは作れますか。」と頼まれました。「お作りします。」ということで、初めて住所録の作成を1番最初、仕事としていただきました。それが、2万7,000円くらいだったという風に記憶しています。
次の仕事
それで、また次の週も同じように最上階から1階までドアノックしていきます。その4週目ぐらいの時に、あるビル管理会社で、「酸素濃度と二酸化炭素、それから空気の状態が綺麗か、粉塵がどうなのか、そういうのを測定してビルのオーナーに提出をしないといけない」という会社がありました。そこの会社の営業部長さんらしき人に、「実はこういうことをやらなきゃいけなくて困ってるんだけど、なんかいい方法ないないかな?貴方の方で、いい方法考えつかない。」っていう風に言われて、私は色々考えて、「それをパソコンに打ち込んで表を出してグラフにして、オーナー会社にそれを出せばいいんじゃないでしょうか?」っていうことで、またその次の週に話をしました。350万円の受注
それから話をして、声をかけてくれた人は、「それはいい。ぜひこれをやってほしい」ということで。パソコンでそれを開発して、納品することになりました。秋葉原でプリンターとレーザープリンターを買ってきて、それを収めて、そして、そのソフトも同時に納めて、それが金額は大体350万ぐらいで販売しました。つまり、日本では、そのビルのこの空気のその状態を表すためのものをソフトにして、それを販売しました。信頼の構築
最初は2万7,000円、その次が370万なって、それをずっと飛び込みを続けていって、徐々に金額も増やしていきました。だんだん必要なものがないと困ることが増えたので、1番最初にそのお金が入ったら名刺を作りました。今までは、それまでは名刺はなくて、自分の体、口がしかないので、口で話をするしかなくて、私はこういうものですという何か証明するようなものも何にもなくて、口頭で話をしていました。そして、まず名刺を最初に作りました。継続的な営業活動
そこから、他のところのエリアに行って、飛び込みをずっと継続しました。それも、何にもない中で、信用もないし、信頼もないし、販売するものもないので、自分を売り込むしかないです。自分を信用してもらう、自分を信頼してもらうしかなくて、それを一生懸命やったと。顧客第一主義
これは、今後も続くことで、自分を信頼してもらえる人がいないと、自分に頼んでくれる人はいないわけです。ですから、その顧客との信頼関係を結ぶようにしてほしいです。そして、お客さんはその信頼をして発注してくれるので、それを裏切ることはできないので、役に立つものをお客さんに提供して使ってもらうと。それは、出してくれたお客さんに対しては非常に感謝の気持ちで接していましたので、自分を信用して出してくれたということで、感謝の非常に強かったです。まとめ
そういうことで、出してくれたお客様に対しては常に顧客第一主義で考えて業をしてまいりました。それから数年そういうやり方で営業活動するのですけれども、徐々にそういう中で変化も起きてきます。今日はそこまで話すと長いので、今日はここまでで、まずは信頼関係を築くということが大事ですよということを皆さんにお伝えしたいと思います。以上です。
今週も1週間、しっかりと信頼関係を築いてやっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
会社概要
株式会社ディー・ティー・ピーは、アパレル向け分析特化型の販売・在庫・顧客管理システムで売上・在庫情報、顧客情報、ポイント情報、EC、POSや決済まで全てのデータを一元管理。豊富な分析機能を搭載した販売管理システムをはじめ、アパレル向けのトータルソリューションで業務の最適化を支援します。